施工管理の仕事

施工管理の行う業務には大きく分けて5つの管理業務があります。

作業者が安全に工事が行えてるかを確認する「安全管理」。

設計図や仕様書通りの品質を満たしているかを管理する「品質管理」。

契約で定められた工期を守るための「工程管理」。

工事における利益を確保するための「原価管理」。

「自然環境」「周辺環境」「職場環境」を管理するための「環境管理」。

どの項目も工事の成否を決定する重要な管理項目になります。

「安全管理」

工事の成否を決定する最も重要な管理項目。安全第一といわれるほど重要であり、事故によって全てが台無しになる。罰則を受けることもあれば、それ以上に会社全体の信頼低下につながってしまう。安全衛生管理計画の作成、作業場所の巡視、危険予知活動、作業員への安全教育訓練など、現場全員が安全管理に基づいて仕事をする。

「品質管理」

設計図や仕様書通りの品質を満たすための管理。必要な強度や機能、外観、デザインといった品質を守るため、設置位置や使用資材、寸法など設計図や仕様書で指定された規格に合った施工物が作られているかを管理する。発注者が求める規格基準、規格値を満たしているかを管理する出来形管理、その状況を工事の各段階で写真に撮って記録に残す写真管理などがある。

「工程管理」

契約で定められた工期を守るための管理。現場では予測できないトラブルや問題が起きることが多分にあるため、日々進捗状況を管理し、工事に遅れが生じないよう工程を見直す必要がある。全体、月間、週間、工区別・業者別・工種別などの工程表を作成し、実施した作業は実施工程表を作成して管理する。

「原価管理」

工事における利益管理。現場担当者は実行予算書を作成し、実行予算と実施原価を随時比較しながら、予定の利益を確保、または予定以上の利益を実現するために、合理性を追求し可能な限りのコスト削減などを図る。

「環境管理」

「自然環境」「周辺環境」「職場環境」を管理していく業務。工事現場周辺の空気や水、地盤、土壌といった自然環境を汚染しないことのほか、近隣住民が暮らすの中での工事では、騒音や振動、粉塵などによる周辺環境への影響を考慮しながら工事を進めていく必要がある。また、職員や作業員が働きやすいよう職場環境を整えることも大切で、ハード面の環境整備はもちろんのこと、良好な人間関係の構築といったソフト面の職場環境整備も求められる。